とことん軽量化を追及したいという欲求がふつふつふつふつ……。
しかしミニッツはあまり削れるところがありません。シャーシをがんばって削っても、せいぜい数グラム。あまりに地道すぎます。ボディ40g、モーター20g、ニッケル水素バッテリ48gといった重量物が劇的に変化しない限り、抜本的な対策は取れません。(詳しくは考察篇へ)
Normal mini-z chassis weighs approx. 180g. It consists of 40g body, 20g motor, and 48g Ni-mh batteries. A little lightening does not always make the machine faster, but if you can modify the car enough much lighter, it'll show us some different drivability.
そんな折、いいバッテリを見つけました。単四ハーフ型と呼ばれるもので、文字通り単四を半分にぶった切った長さのバッテリです。容量は270mA。通常の単四が長すぎる寿命を持つことを考えると、ちょうどいいかもしれません。重要なのは何よりその軽量さです。四つでなんとたった24g!!つまり、バッテリをこれに変えるだけで、180gのラジコンに対してバッテリだけで24gもの圧倒的な軽量化を施すことができるわけです。こいつは劇的です。
I found the 1/2 AAA batteries, which weighs only 6g par cell, that means only 24g for 4 cells! Designed for the yokomo sonic racer. This battery will make the machine dramatically light-weight one.
そんなわけで、こいつを使った専用シャーシに加工することにしました。ついでに、ミッドシップでの懸案事項であったリア荷重を考慮に入れて、バッテリ全体をリア寄りに配置するように設計してみました。

ボディサイドを大幅にカットしてあるのがわかるでしょうか。そして、バッテリを横積みにしてリアよりに配置。低重心化とマスの集中化を同時に果たしています。バッテリによってスペースが奪われるのでクリスタルが上部に来るように基盤を反転してます。
Chassis drastically retrenched. Lowering and centering the relatively heavier things, that is, batteries and motor.

バッテリ部分。できるだけ下位に配置できるよう、シャーシ裏面の真ん中部分はすっかり削り取られています。

バッテリケース部分。丸く貫通するように削るのに苦労しました。ちょっと仕上げが荒いですがご勘弁を。
I cut off the chassis so as to fit the 1/2AAA batteries.
UPDATED: New 1/2AAA batteries 330mAh comes from GP. See here.

シャーシサイド部分。砂塵などが基盤に進入しないように、塞いであります。
I cut off the side for lightning, but covered by thin plastic for dustproof of CPR unit.



そしてわれらが自作低重心ミッドシップモーターハウスが結合されております。

And, the self-made midship motor mount I had made before. Motor placed as low as possible.
なんとシャーシのほうの大幅な削りこみの甲斐もあって、バッテリ積載シャーシ重量(ボディなし)110gを達成!!こりゃすごい!!バッテリの配置変更と軽量化でシャーシに必要な剛性も変化する(とくにフロント周りが大幅に軽くなる)からね。ノーマルシャーシにバッテリ積んだ状態が140gだから、ちょうど30gの軽量化になります。この劇的な軽量化は、走行性能にどのような影響を与えるでしょうか。
Yeah, I made it! This machine weighs only 110g without body, that means 30g lighter than normal.
まず大きな違いが加速!ピニオンひとつあげても同じ加速が得られる感じです。加速度なんて計測したことないので、あくまで体感的なものですが、圧倒的に加速が向上していると言えます。
次にあげられるのがコーナー、特に高速コーナーの突っ込みと旋回。ノーマルだとぎょぎょぎょっって感じで鉄の塊がぶんまわっていくってゆうイメージがありますが、われらが軽量化SPは、すーーーーーーーってな感じですべるように回っていきます。ノーマルの感覚からすると頼りない感じすらしますが、しかし明らかに限界は高まっています。同じタイヤを履くなら圧倒的に軽量化SPのほうが高いスピードでコーナーをクリアできます。
しかしこのふわふわ感には少々慣れが必要かも。タイヤやサスなどのセッティングはまだまだこれからなので、徐々に煮詰めていってこの軽量化SPのポテンシャルを引き出せるようにしていきたいものです。特にリアサスは今後の課題。フローリングではいい感じでも、アスファルトのサーキットではソフトすぎてコーナリングGに負けてしまう感じです。高速化にしたがって、よりハードなセッティングにしていくつもり。
Great acceralation! The machine goes as if the pinion were 1 or 2 pitch smaller. Especially on the fast corner, the machine turns incredibly quick! But, because of the light weight (means less traction), the machine looks like hovering on the track, so it seems require some special drive work. Nevertheless, I'm contented with such a delicate-feeling machine.
軽量化SPシャーシを作成するにあたって、比較のために、ノーマルシャーシに通常のチューンを施したマシンを平行して使っているのですが、そっちのリアサス(プラ)がここのところ立て続けに折れて、カーボンリアサスをわざわざ買うのももったいないので、手持ちのCFRP板から切り出すことにしたのですが、ついついミッドシップにしてしまいました。
で、とりあえず長方形にカットして、あとでH型のくびれ部分をカットしようと思いつつもとりあえず仮組みのつもりで取り付けてコースに持っていってみました。つまり、長いミッドシッププレートで、くびれなしですからほとんどリジッド状態。

※これは比較用のスペアカー(ノーマルシャーシ)。
でもうちのホームコース(アスファルト屋外1/24専用コース)では、なんとこのセミリジッドサスがかなりヨイのです。特に高速コーナーの最終から第一、第二コーナーまでがこれまでと比べてはるかに安定してぶっ飛ばせるのです。だからといって低速のヘアピンなどが扱いにくくなるわけでもなく、適度にパワースライドをかけながらクリアできる感じで、トータル的にかなりばっちり。
アスファルトコースはいろいろと独特なセッティングが求められることがしばしばなのですが、このリアサスセミリジッドは思わぬ発見。早速われらが軽量化SPシャーシにも導入することにしました。
I found that the very hard H plate works good on my home circuit (outdoor asphalt track), when I drove the normal machine. So I decided to make a hard suspension for my lightening-sp chassis.

こんな感じ。極太サス。鼻の穴みたいな二つの穴は、アンプに接続する部分のビスを締められるようになっています。
That's it. Very wide and very hard, but woks nice on my circuit.

真上・真横・真下から。フロント周りがかなりスリムなのがよくわかると思います。実は自作モーターハウスの方の取り付け部分にも加工を施して、よりサスプレートにフィットする形になりました。
後ろに積んであるのはイーグルのブースター。モーターハウスサイドにも補強のカーボンプレートが入っています。
Shot with the Eagle booster. Moter house side was enforced by CF.
ここのところボディ搭載状態の写真をアップしていなかったので、載せておきます。普段使っているKITTボディはもうボコボコ状態なので、新品のKARRボディで。

ボディ取り付け部分は残してありますので、ステー側のほうを加工して取り付けられるようにしてあります(ちょっとリア側を広げ気味に)。

ボディ底面部分。右側の写真で、リアシャフトの向こうにモーターが低く収まっているのが見えるでしょうか。F1のチタンシャフトを組んでかなりワイドトレッドになっている割には、ボディにツライチ位でちゃんと収まっているでしょ、リアタイヤ。
I used the F1 shaft, 8mm wider than normal, but it fits nicely, doesn't it?
早速サーキットに持ち込んで走行。やはり想像したとおり、いいです。巻き巻きが圧倒的に減って、高速コーナーで進入から抜けるまでの速度がかなり向上。正解でした。
ただし、あくまでもこれは私のメインサーキットである屋外アスファルトコースでのセッティングです。μの低い自宅のフローリングではリアは本当にリジッド同然になるので、限界を超えるとトラクションが急激に抜けて、スピン。コントロールしにくいです。ちなみに、カーペット路面は近くに試せる場所がないのでセッティング情報は皆無。
The machine became quicker on the fast corner, fast-in & fast-out! But it's only on my circuit. On the other hand, on a low gripped surface (e.g. flooring in my house), the rear works really rigidly, so very nervous, less controllable.
そのため、自宅でちょいと走らせるときはリアサスプレートのビスを緩めるなどして、ごまかしています。
それから、今回サスを高速ハイグリップコース向けのセッティングにするのにあわせて、パワーソースにも手を入れました。
写真でわかると思いますが、Squatのベアリングモーター缶にバランス取りしたXSPEEDのローターを入れたものに、イーグルのターボを使っています。あと写真はないですが、受信機基盤の電源ケーブルを太いものに交換しました(私はABCのシリコンコードを使いました)。
Motor is the xpeed, armature balanced by myself, cased in a can with ball bearings (squat). And I replaced all the cables of the CPR with thicker ones (ABC silicone), in order to make the current larger.
また、同様の変更は比較用のノーマルシャーシスペアカーにも施してあります。ノーマルシャーシのほうは左右の電池をつなぐブリッジケーブルもあわせて交換。配線ケーブルの交換は、全体でターボをつけた時位の効果が体感的にはあります。お勧め。
しかし!!困ったことに、このスペアカーのほうが異常に速い。加速も圧倒的にいいんですよね。何なんだろう。バッテリ容量の違い、ターボアンプの違い(スペアカーのほうは京商アンプ)、ローターの個体差?……。まだ原因は未究明。
いや、軽量化SPも、ターボアンプなし同士ならノーマルシャーシより速いんですよ。なんだけど、アンプ+配線強化のチューンで、ノーマル単四のほうが鬼のようなパワーを吐き出してきちゃったのだ。なんだこりゃ。コース上にマシンを置いてスロットルを握ると、ハイグリップなタイヤをぎゅるぎゅるホイルスピンさせながら、ばしゅっばしゅってな具合に加速する。ベアリング缶もかなり効いて、かなりよく「転がる」車になってます。感動とともに、なんか複雑な心境。ただし、40°のセミワイドラジアル(アスファルトでは20°よりも40°の方がハイグリップ)が2パック目の途中でスリックになります。これはコーナーが高速化した分Gがかかるようになって、しかもサスがセミリジッドになった分タイヤに負担がかかるのもあるから、パワーのせいだけじゃないけど。
この違いはなんなんでしょ。現時点で、結構気になっているのはバッテリ容量。ニッケル水素の最大電流は2-3C(バッテリ容量の2-3倍)らしいので、標準アンプの低い限界内ならそれほど問題にならない最大出力の差が、追加アンプなどの利用で現れてきてしまうということかも……。むむう。もしそうなら、本来の趣旨である軽量化によって、逆にパワー面ではハンデを負うことになり、しかも今のところ二台の動きを見ているとパワーによるマイナス面のほうが大きい?うそうそ。それはうそであってほしいなぁ……。
原因究明を待て。